1.最初にチェックすること
焚き火では、必ず火の粉が飛び散ります。周りに燃えやすいものがないか事前にチェックしておきましょう。周りに芝生や草木が生い茂っていると、火が燃え移る可能性がありますし、落ち葉や枯れ葉などにも注意しましょう。風は強いか、風向きはどうかなどもチェックするようにしましょう。火の粉が飛んで何かに燃え移ってしまった場合のことを考えて、水の入ったバケツなどを用意しておくとすぐに消化できるので、安心して焚き火を楽しむことができます。さすがに、強風が吹いている時には危険ですから、焚き火は控えるようにしましょう。
2.準備する
山の中で焚き火をするときには、「焚き火台」と「焚き火シート」を準備しましょう。地面に「焚き火シート」を敷いて、その上に「焚き火台」をセットします。燃やすための薪を用意しておきます。薪はサイズごとに分けておくとよいでしょう。
3.火をつけて、薪を追加する
まず、火が燃え移りやすそうな細い枝、枯葉、落ち葉などを配置します。そこに火をつけます。炎が上がったら、徐々に大きな薪を重ねていきます。火がまだ小さいのに、いきなり大きな薪を置いても日が燃え移りません。重ねすぎて空気が遮断されても火が消えてしまうことがあります。空気を送れば火が消えることはありませんから、うちわで仰いだり、火吹き棒などで空気を送ってあげると良いでしょう。火が大きくなってきても、薪を一気に追加するのは危険です。炎が想定した以上に大きくなってしまうことがあります。様子を見ながら少しずつ加えるようにしましょう。
4.後片付け
焚き火の火は消えるまで放っておくのがベストですが、就寝する場合には、30分くらい前には消化するようにしましょう。全てが灰になっていれば、もう消えそうだと解釈できますが、まだ薪の状態で残っている時には、表面が赤くなくても中で火がついている場合もあります。炭になっている場合は少し水をかけただけでは火が消えることはありません。風にあおられて急に再び炎が大きく燃えだす可能性があります。白い灰になるまで燃やし尽くせない場合は、火消し壺や火消し袋を使って火を消すのが理想です。そのまま放置すると他のものに引火してしまうこともありますので、注意が必要です。
※なぜ山で直火するのが危険なのか?
直火をすると、土中の微生物が死滅することで、生態系を破壊します。プラスチック類を一緒に放り込んでしまうと、そこにあった腐葉土が完全にダメになります。そして、土中に張り巡らされている根が燃えて炭になることで、植物自体を死滅させます。遠くの枯れ木がいきなり燃え出すこともあります。とても怖い現象ですが、数メートル離れたところに乾燥した気があると、地熱が伝わって、予期せぬところで炎が上がることもあります。 |