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▶トップページ ▷トピックス23 清少納言は自然をどう感じていたか?

 
 
 
 

古く日本では、夜半から夜の明けるころまでの時刻の推移を「あかつき」「しののめ」「あけぼの」と区分していました。とても情緒豊かな国民性であることが伺い知れます。暁(あかつき)という言葉は、現代語では「夜明け」「明け方」を示します。つまり、太陽は出ていないが、空が明るくなり出している状態のことで、暁は、夜半から空が明るくなる「前」の時間を指します。古語では「未明」(空が明るくなる前の状態)を指す言葉なのです。もうひとつ、曙(あけぼの)という言葉があります。曙は、というのは、夜がぼのぼのと明けていく、夜明け頃のことを指します。同じ夜明け前でも曙と暁とでは時間帯が違うのです。

平安時代の随筆「枕草子」バイ清少納言には、「春はあけぼの。夏は夜。秋は夕暮れ。冬はつとめて。」と出てきます。つとめて、というのは、漢字で「夙めて」と書き、早朝を意味します。清少納言は枕草子で、「春・夏・秋・冬」をどのように感じていたのでしょう。自然をどのように感じていたのでしょうか。たまには、子分の世界を振り返ってみて、私たちが如何に素晴らしい世界に生きているのか見直してみるのもよさそうですね。

■春について
原文:「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
現代語訳:「春は明け方がいい。だんだんと白くなっていく山の稜線が、少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいている景色が、趣き深くていいのだ。」
説明:春の夜明けの空は、夕暮れの真っ赤な空と違って、夜空の青と朝の日差しが混じりあい、まさに「紫がかった雲」を見ることができる時間帯です。冬の朝は暗く、早起きはつらいものですが、春になって、夜が明けるのが早くなってくると、早起きが苦痛でなくなってきます。平安時代、清少納言は夜が明けるころに起き出し、空を眺め、「やっぱり春は夜明けがいいのよね~…」などと、思っていたことでしょう。

■夏について
原文:「夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。」
現代語訳:「夏は夜がいい。月が輝いている満月のころは言うまでもなく、月が出ていない新月のときでも、ほたるが飛びかっている光景がいい。また、ほたるが1匹2匹と、ほのかに光って飛んでいくのも趣きがある。雨など降るのも趣きがある。」
説明:電気の明かりがない平安時代の夜は、どんなにか暗かったことでしょう。そんな夏の夜、月明かりに照らされた光景は、さぞや幻想的だったことでしょう。さらに、明かりがない暗い夜ゆえに強調される蛍の光は、平安の人々にとって美しく、“癒し”や“和み”を感じたのでしょう。でも、雨が降ると月明かりは消えて、夏の夜は真っ暗になります。それをも「をかし(趣がある)」と清少納言は言っています。闇夜にザーッと雨が降る夜は、目に見える光景だけでなく、雨の音や、こもる湿度なども楽しんでいたのでしょう。

■秋について
原文:「秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入りはてて、風の音、虫のねなど、はたいふべきにあらず。 」
現代語訳:秋は夕暮れがよい。夕日がさして、山の端に近くなっているところに、からすがねぐらに帰ろうとして、3羽4羽、2羽3羽と急いで飛んでいく様子さえも、しみじみとした趣きがある。ましてや、雁などが列をつくって連なっているのがとても小さく見えるのは、たいへん趣き深い。日がすっかり沈んでしまってから聞こえてくる、風の音や虫の声などもまた、あらためて言うまでもないことである。」
説明:夕焼けといえば、今も昔もやはり秋です。ビルも電波塔も、車のライトも、家々の明かりもない昔は、真っ赤な空と暗い山や畑の対比が、さぞや美しかったことでしょう。家路を急ぐ鳥たちを眺めつつ、人間も夜の支度を始めます。そして、日が暮れてすっかり暗くなると、秋の夜長は、目に見えるものから、耳で聞こえるものを楽しむことができます。夏の夜はほとんど風がありませんでしたが、秋になると、風が葉を揺する音や、虫の声が聞こえてきます。そして、それがまた趣き深いのですね。

■冬について
原文:「冬はつとめて。雪の降りたるは、言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、また、さらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。」
現代語訳:「冬は早朝がいい。雪が降っている朝は言うまでもない。霜がおりて白くなっている朝も、また、そうでなくても、とても寒い朝に火などを急いで起こして、炭を持って運びまわるのも、冬の朝にたいへん似つかわしい。しかし、昼になって、寒さがゆるんでくると、火おけの火も白い灰になってしまって、よくない。」
説明:冬の早朝は風もなく、空気がキリリとして、背筋がピンと伸びるような気がします。朝起きて雪が積もっていると、昨日までの景色が一変して、外は真っ白な世界です。そんな寒い朝に、女中たちが炭をもってバタバタと急いでいる様子が、きっと清少納言にとっては趣深いものなのでしょう。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
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